厚生労働科学研究 岩手県被災地の健康ねっと

平成24年度厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業)
「岩手県における東日本大震災被災者の支援を目的とした大規模コホート研究」

この健康調査について

3.研究方法(どんな調査なの?)

この調査は「コホート研究」といわれるものです。コホートとは、日本語で「集団」という意味です。もともとは、古代ローマの軍隊の一単位で、300から600人からなる歩兵隊のことですが、ここでの「コホート」とは、同じ地域に住んでいる集団のことを指します。同じ集団を、5年、10年…と追跡して調べることによって、健康状態を左右するものを明らかにすることができます。例えば、煙草を吸う人と吸わない人を長期間、調べていくと、煙草を吸う人の方が肺癌になりやすいことがわかった、というような研究です。

アメリカでは「フラミンガムハートスタディ」と呼ばれる有名な研究があります。

5209人を対象にコホート研究(追跡調査)が行われた結果、喫煙、年齢、高コレステロール、高血圧などが、病気の発症に大きな影響を与えることがわかりました。その成果によって、アメリカではその後30年間で発症率を半減させることに成功したと言われています。

この研究では、被災地の方々を今後、長い期間にわたって調べることで、どんな方々で病気になりやすいのかを明らかにし、病気になりやすい方たちには予防方法をお知らせしたり、より詳しい検査をお勧めしたりするなど、健康づくりに役立てたいと思っています。