厚生労働科学研究 岩手県被災地の健康ねっと

平成24年度厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業)
「岩手県における東日本大震災被災者の支援を目的とした大規模コホート研究」

健康調査でわかったこと

東日本大震災に被災された方々の食事パターンに関する研究

2011年度に実施した質問票調査をもとに、主食を除く7つの食品群の摂取頻度(表)について、因子分析という方法で分析しました。その結果、健康志向と肉食志向の2つの食事パターンがあることがわかりました。「魚・貝など」「豆腐・納豆など」「野菜」「くだもの」「牛乳・ヨーグルト・チーズなど」を多く摂取する健康志向パターンは高齢の方および女性に多く、「肉」と「卵」を多く摂取する肉食志向パターンは若年の方および男性において多くみられました(図)。さらに分析を進めると、男女とも喫煙する方々や暮らし向きが苦しい方々で健康志向パターンの得点が低い方が多く、男性では喫煙する方々や毎日飲酒する方々において肉食志向パターンの得点が高い方が多いことがわかりました。

表 食品群別の摂取回数

食品群 0回※ 1回※ 2回※ 3回※ 4回以上※
ごはん、パン、麺など 0.1% 2.9% 10.6% 85.4% 1.0%
25.1% 63.4% 9.8% 1.5% 0.2%
魚、貝など 5.7% 62.9% 24.7% 5.8% 0.8%
14.6% 72.2% 10.2% 2.5% 0.5%
豆腐、納豆など 5.0% 55.2% 27.1% 11.5% 1.2%
野菜 0.9% 20.3% 34.3% 41.8% 2.8%
くだもの 10.9% 50.1% 25.7% 11.6% 1.7%
牛乳・ヨーグルト・チーズなど 17.3% 57.9% 16.7% 6.6% 1.5%

※1日当たり

図 食事パターンの得点が平均値以上の方の割合

Web公開用食事パターン_20130926_out-5

出典:Nishi N, Yoshimura E, Ishikawa-Takata K, et al. Relationship of living conditions with dietary patterns among survivors of the great East Japan earthquake. J Epidemiol 2013;23(5):376-81.