厚生労働科学研究 岩手県被災地の健康ねっと

平成24年度厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業)
「岩手県における東日本大震災被災者の支援を目的とした大規模コホート研究」

この健康調査について

1.この調査の目的(どんなことを調べているの?)

この調査は、震災で大きな被害を受けた地域の方々の健康状態を見守り、皆様がより健康でいられる方法(病気の予防策や健康のための施策)を考えるために行っています。

この調査には、岩手県の沿岸地域(大槌町、山田町、陸前高田市、釜石市平田地区)にお住いの方々、約1万人が協力してくださっています。震災後の体の健康やこころの健康について定期的に確認させていただき、被災地でどんな病気が増えているのか、どんなことに気を付けたら予防できるのか、など、被災地で暮らす方々の健康に役立つ情報を明らかにしていきたいと考えています。

2.調査の対象地域(どんな人に協力してもらっているの?)

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市町名(実施時期) 2011年受診者数 研究参加同意者数 同意率 2012年受診者数(前期分)
山田町 3,436人 3,216人 93.6% 2,300人
大槌町 2,171人 2,079人 95.8% 1,488人
陸前高田市 4,953人 4,908人 99.1% 2,233人
釜石市下平田地区 563人 272人 48.3% 173人
合計 11,123人 10,475人 94.2% 6,194人

3.研究方法(どんな調査なの?)

この調査は「コホート研究」といわれるものです。コホートとは、日本語で「集団」という意味です。もともとは、古代ローマの軍隊の一単位で、300から600人からなる歩兵隊のことですが、ここでの「コホート」とは、同じ地域に住んでいる集団のことを指します。同じ集団を、5年、10年…と追跡して調べることによって、健康状態を左右するものを明らかにすることができます。例えば、煙草を吸う人と吸わない人を長期間、調べていくと、煙草を吸う人の方が肺癌になりやすいことがわかった、というような研究です。
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4.調査期間(いつ調査しているの?)

本調査は平成23年度に開始されました。
この研究では、できるだけ長い間、みなさんの健康状態を見守っていきたいと思っています。

平成24年度は、下記の期間で調査を実施いたしました。

市町名 第1期 第2期
大槌町 5/14(月)~5/27(日) 12/12(水)~12/15(土)
山田町 9/3(月)~9/27(木) 11/12(月)~11/13(火)
陸前高田市 10/1(月)~10/19(金) 11/26(月)~12/14(金)
釜石市 11/1(木)~11/2(金)

5.参加者(どんな人が参加しているの?)

2011年度研究参加同意者の年齢分布 総数10,374人※

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※陸前高田市における2月1日、2日実施の追加検診を除く

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6.この研究でわかること

この研究では、血圧や脂質といった健康診査や、心の元気さ、不眠の問題などを調査しています。震災後から毎年、調査をしておりますので、震災後の健康状態が保たれているのか、悪くなっているのか、一度悪くなったとしたらその後改善していくのか、といったことを明らかにしようとしています。また、どのような人が病気になりやすいのか、といったことも調べています。