この研究について
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研究方法
健康調査
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県山田町、大槌町、釜石市、陸前高田市の協力を得て、平成23年度から令和2年度にかけて毎年被災者健康調査を実施し、住民の健常状態を把握しました。データから、頭痛、血圧変動、血液検査値の異常、肺機能、食事摂取と生活機能などについて分析しました。
参加者は、初年度である平成23年度の健診受診者数は10,475人で、市町ごとの受診者数、同意率は図「健康受診者数と研究同意者数」の通りでした。
年代別では60代が30%と最も多く、次いで70代(27%)、50代(15%)でした。全ての年代で男性より女性の方が多く参加していました(図「2011年度研究参加同意者数の年齢分布」)。


※総数10374人(陸前高田市における2月1、2日実施の追加検診を除く)
初年度以降の受診者数は、平成24年度は7,687人、平成25年度は7,141人、平成26年度は6,836人、平成27年度は6,507人、平成28年度は6,157人、平成29年度は5,893人、平成30年度は5,638人、令和元年度は5,420人、令和2年度は4,284人でした(図「健診受診者数の推移」)。

口腔保健調査
大槌町において口腔保健関連調査を行い、重篤な口腔粘膜疾患(口腔癌、白板症、口腔扁平苔癬)の発生状況、口腔関連QOLの変化を分析しました。
脳血管疾患・心疾患調査
全県下における被災者が脳卒中にて搬送される可能性のある全ての病院に対する脳卒中罹患調査、心筋梗塞、心不全にて療養する可能性のある全医療機関に対する心疾患罹患調査の結果に基づき、脳卒中、心疾患の罹患および死亡を分析しました。
精神保健調査
被災地住民における精神疾患の有病率、医師受診率、自殺行動について明らかにすることを目的として面接調査を実施し、非被災地域の住民と結果を比較して分析しました。
microRNA(miRNA)の解析
平成23年度に採血して保存した血清中のmiRNA値と、その後のがんおよび循環器死亡、腎機能、心理的ストレス(K6尺度得点)との関連について検討しました。
小児を対象とした調査
平成23年度以降に被災時9~14歳の小児本人あるいは保護者を対象としてアンケートによる調査を実施し、被災後の小児における被災後の心と行動の変化、心理的苦痛について検討しました。
詳細な内容と結果は、各ページにて紹介します。